【緊急!!】雪中キャンプ、ここに気をつけて!!

キャンプ・グランピング

緊急でブログを書いています!!!
(YouTuberの「緊急で動画を撮っています」風に読んでください!w)

早速ですが、まずはこちらをご覧ください!

今回(2022年1月24日~26日にかけて)の
大寒波によって、
僕が働くグランピング施設のグランピングテントが大惨事に!!

僕はもともと、雪国・岐阜の出身なので、
分かってはいましたが、
5年以上になる和歌山生活で、
雪に対する警戒心がすっかり抜けてしまっていましたね。

今回の記事では、今回起こった事象を振り返りつつ、
雪中キャンプ時の注意点などについて書いていきたいと思います。

まずは、今回の出来事を振り返る

上でご紹介した動画は、僕が働いているグランピング施設で
常設しているテントで起こった出来事です。

台風の時などは、撤去する時もあるのですが、
まさか、和歌山でこんな大雪が降ると思わなかったので、
テントを撤去せず、そのままにしていたようですね。

雪の重みで、ポールがテントを貫通し、
完全にテントが潰れてしまっています。

やはり、雪の重みは怖いですね。

では、もし、
自分が、雪中キャンプ中に、
豪雪に見舞われたら、どのように対処すれば良いのか?

今回は、雪中キャンプ中の豪雪への対応について
考えていきたいと思います。

キャンプ中の豪雪時に気を付けること

テントの素材・形状を考える

冬に適していると言われるTC素材は豪雪時には逆に危険?

今回、倒壊したテントはTC素材のグランピングテントです。

TC素材のテントは、通気性が良く、火の粉に強いなどの特徴があり、
最近のソロキャンブームにおいて、非常に人気となっています。

しかし、一方で、吸水するので、しっかり乾かさないとカビやすく、
また、素材自体の重量も重いというデメリットもあります。

ここで、問題なのが、この、「吸水する」というポイント

通常、通気性の良いTC素材は、
雨天時には、雨を吸水してコットン部分が膨張し、
防水機能を果たします。

もともとの素材の重量が重いうえに、
さらに吸水することにより、
テントのフライシート部分の重量は、かなり重くなります。

雪の時は、その上に、雪が乗っかるということになり、
テントにかかる重量は相当な重さになります。

TC素材は、冬キャンプでも暖かいというのもひとつの売りではありますが、
雪が降るほどの状況では、あまり向かないのかもしれませんね。

実際、今回のグランピングテントでも、
TC素材が剥き出しのグランピングテントと、
ポリエステル製のレインカバーをかけているグランピングテントを比較してみると、

このように、テントに乗っている雪の量が全然違います。

冬キャンプに適していると言われるTC素材のテントですが、
雪、特に、豪雪が降るような状況では、
あまり適しているとは言えないのかもしれませんね。

むしろ、ポリエステル製のテントを使用し、
シュラフや衣類など、他の所で防寒対策をするのがいいのかもしれません。

テントの形状

テントの形状に関しては、やはり、ワンポールのティピー型のテントがいいでしょう。
円錐形の形は、雪が下に落ちやすく、
今回の場合も、ポリエステルのカバーありの方は、
雪がすべて下に落ち、テントの上にはほぼ雪が乗っていませんでした。
(上の画像参照)

ドーム型のテントや、最近はやりの軍幕テント(パップテント)だと、
屋根の部分に雪が積もりやすく雪で潰れやすくなってしまうからです。

定期的に雪を落とす

実は、これが一番めんどくさく、
しかし、一番効果的な方法だと思うのですが、
「定期的に雪を落とす」方法です。

2~3時間おきぐらいでいいですし、
テントの外に出なくてもいいので、
テントの内側から屋根を押し、
テントの屋根に積もった雪を落としましょう。

数時間おきに起きなければならないのは、非常に大変ですが
命には代えられません。

予想以上の豪雪などに見舞われ、不安な時は、
この方法が、一番確実です!!

テントに防水スプレーを吹いておく

これは、比較的実践しやすく、
また、効果のある方法だと思いますが、
テントに防水スプレーを吹いておくというのも効果的です。

防水加工の服や、防水加工がされた車のガラスなどを
思い浮かべてもらえるとわかりやすいかと思いますが、
表面で水をはじいて、水が玉のようになる状態。

それで、屋根に傾斜があれば、
屋根に雪は積もりません。

そもそも、テントは、新品の時は、
防水・撥水性能が高く、水をはじきやすいのですが、
使用しているうちに防水・撥水性能が落ちていき、
水がしみ込みやすくなってしまいます。

日常的なメンテナンスや、雪中キャンプに行く前のメンテナンス時に、
防水スプレーを吹くというのをルーティーンにしておくといいですね!

特に、屋根部分、入口部分にぼぼうすいすプレーをしておくといいですよ!

ここからは、テントが潰れないようにするというよりは、
万が一潰れてしまっても対応できるようにするための対策です。

暖房は消しておく

普通、寝るときには、薪ストーブなどの暖房は消しておくのが一般的ですが、
雪が降るほど寒い状況だと、薪が燃えるまで… 
などと消さずに寝てしまう方もいるようですが…

暖房がついた状態で、万が一、テントが潰れてしまうと、
当然ながら、薪ストーブにテントが接触し、
火事になってしまう危険性があります。

また、完全にテントが潰れてしまわなくても、
雪の重みで、潰れかかってしまったり、
屋根に積もった雪が、通気口をふさいでしまったりすると、
換気ができなくなり、一酸化炭素中毒で…という危険性が出てきます。

寒いのは大変ですが、暖房は消し、
シュラフや衣類で防寒対策できるような準備をしておくことが重要です。

荷物はなるべく一か所にまとめておく

万が一、テントが潰れてしまっても、
素早くテントから脱出・避難できるように、
荷物はできるだけ一か所にまとめておきましょう。

また、(もちろん不要なものなど無いのは承知の上で)
貴重品や、絶対に紛失したくないものと、
そうでないものに分け、
持ち出したいものだけでもすぐ持って脱出できるよう、
準備しておくのは非常に重要です。

テントが潰れてしまうほどの大雪ならば、
たくさんの荷物を持って移動するのは、非常に大変です。

ある程度、区別をして、
持ち出すものは、最小限にしておくことは非常に重要です。

スコップを用意しておく

テントから非難する時に、
積もった雪をどかしたり、かき分けたりするのに、
スコップがあると非常に便利です。

夜中に、素手で雪を触るのは、非常に苦痛ですし、
凍傷や、体温を奪われることにもつながりますので、
素手で雪を触らなくてもいいように、
スコップは準備しておきましょう。

折りたたんでコンパクトになるスコップなどもありますので、
そういったものを準備しておきましょう!

命より大事な物はなし!中断、撤収も検討しましょう!

ここまで、テントが雪で潰れてしまわないようにするための対策や、
万が一、潰れてしまった時の対処法についてご説明してきましたが、

一番大切なのは『命』

危険だと判断したときは、
早めにキャンプを中断・撤収することも重要です。

雪中キャンプの予定があるときは、
当日まで、しっかり天気予報等を確認し、
自分の技術、対応力では
もし何かあった場合対応できないと感じたのならば、
出発前に、キャンプ自体を中止にするという判断も必要でしょう。

せっかくのキャンプも、
もし何か重大な事故など起こしてしまっては、
嫌な思い出になってしまいますからね。

『やめる勇気』も必要だと思います。

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